聞き取りの様子。
分かったこと
@ 100年ほど前、石灰にする石を掘っていて、すずり石を見つけ、掘り始めた。
A 先々代の熊五郎さんが掘り始めた。
B 岩谷の奥の猪谷で掘っていた。
C 石が重いので一度にはたくさん運べなかった。
山から道までは、ヒノキやケヤキで作ったキンマで運んでいた。
(キンマは、木で線路のような道を作り、荷物を上にのせすべらせ運ぶもの。)
嵯峨まではベタで運んでいた。
(ベタは、荷車を牛に引かせるもの。)
D 石の種類はよく分からない。ここには嵐渓石(らんけいせき)と彫ってある。
硯石で作られた床の間。 1m以上もある硯石の飾り。
分かったこと
E すずりは、嵯峨の隅山栄文堂さんが作っていた。
F すずり作りは、素人の人も作って遊びで作っていたので、そんなに難しくはないと思う。
G 昔は嵯峨硯(さがすずり)と言った。嵯峨で売られていたためだろう。
H 今は作る人もいないので、嵯峨でも売っていない。
I すずり石を掘るのをやめたのは、人件費や運ぱん費がかかって、商売にならなかったため。
J 今でも、猪谷へ行けば、すずり石はあると思う。
かえるのかざりが掘られた硯。
硯石で作られたたばこぼん。
長さが40cmほどある。
聞き取り調査の感想
質問に答えてもらい、いろいろなことが分かりました。
猪谷へ行って、すずり石が見つけられたらいいな。
今日は、いっぱい発見できてよかったです。