Last Up Date 2019.11.18
 このサイトはリンクフリーです。リンクおよびブックマークは必ずトップページにお願いします。
 また,リンクの際にはご一報いただければ幸いです。

 ■〜新しい時代の幕開けに寄せて〜
 
京都市立学校事務研究会 会長 大村 一弘

 会長任期4期目(7年目)に入りました。今後もみなさまのご支援,ご協力いただき,ともに学んでいきたいと思っております。どうぞ,よろしくお願いいたします。

新しい学校の働き方
 現在,様々な教育改革が進んでいます。私たち学校事務職員を取り巻く状況も大きく変わってきています。

 学校教育法の改正や学校における働き方改革,業務改善が進む中,学校のマネジメント機能を十分に発揮できるようにするため,学校組織における教育行政の専門職である事務職員がその専門性を活かし,より主体的・積極的に学校経営に参画することが求められています。

 学校における働き方改革においては,平成31年1月25日,中央教育審議会から「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について(答申)」と「公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドライン」が発出されました。その後,3月18日 文部科学事務次官から「学校における働き方改革に関する取組の徹底について」さらなる取組の推進を図るよう通知されました。これらから学校事務職員がリーダーシップを発揮できる学校組織運営の促進や校長・教頭を総務・財務等の専門職である学校事務職員がサポートする,学校運営に必要な役割を期待されています。

 京都市においても学校・幼稚園における働き方改革を推進しており,学校の教育力・経営力の一層の向上には学校事務職員の校務運営への参画が不可欠であるとされています。

Society5.0の新しい時代
 我が国は人生100年時代を迎えようとし,IoTや人工知能(AI)の急速な進化による超スマート社会,Society5.0の新しい時代が到来します。

 教育再生実行会議ではこの新しい時代を子どもたちが生き抜くために,また,教育だけではなく,急速に変化する世界に対応する社会全体の在り方や今後の課題に対して第十一次提言をまとめました。提言では「技術の進展に応じた教育の革新」「新しい時代に対応した高等学校改革」の2点をあげています。とくに,Society5.0 で求められる力と教育の在り方においては読み解き対話する力を含めた基盤的学力や情報活用能力等を育成するとともに,時代の変化に応じるだけではなく,新たな時代を先導していくためには,どのような力の育成が求められているのか,学校関係者のみならず,教育に携わる全ての者が絶えず考え続ける必要がある。その際,新たな価値を創造できる力を育むことや,各発達段階において文理両方をバランスよく学んでいくという視点が大切であるとしています。教育再生実行会議では危機感をもって制度改革に向け速やかに専門的・具体的な検討を行うとともに,様々な環境の整備に努め,その内容が着実に実現されることを期待しています。

 京都市では,「確かな学力・豊かな心・健やかな体の調和のとれた育成」を学校教育の基本指針とし,「伝統と文化を受け継ぎ,次代と自らの未来を創造する子ども」を育成しています。「一人一人の子どもを徹底的に大切にする」を教育の基本理念に位置付け,経済状況や家庭環境にかかわらず,全ての子どもに「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」を育む教育の更なる充実に向け,保護者・地域と共有しながら,市民ぐるみ・地域ぐるみの教育を推進しているところです。

新しい時代の幕開け
 新しい元号,「令和」。新しい時代が始まりました。令和には「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味が込められています。「令和」の典拠は万葉集で,歌の序文から2文字をとりました。首相は記者会見で,「我が国は,歴史の大きな転換点を迎えていますが,いかに時代が移ろうとも,日本には決して色あせることのない価値があると思います」と,万葉集を典拠とした理由を説明していました。

 新しい時代が訪れようと,私たち学校事務職員は変わらず,教育行政職として学校経営に参画し,子どもたちが生き生きと輝き,育ち合い,学び合い,学力を高めていく豊かな学校づくりのため実践,取り組んでいく必要があります。

 一方,時代に応じた,将来を展望し,変革することも必要です。今後の学校事務の在り方や学校事務職員のキャリア形成を展望し,それぞれのステージに求められる資質や知識を高めるために新しい時代を見据えた研究会活動を進めていきます。

 この先も教育に携わる者として,自覚と責任をもち,さらに情熱を絶やさず,常に学び続ける学校事務職員でありたいと考えています。