手縫いの「布巾」のこと
校長室より
先日、お年を召されたご婦人が来校され、「学校で是非、つかってください。」と大きな紙袋を渡されました。中を見させていただくと、それはたくさんの手縫いの「布巾」でした。まっさらのハンドタオルの一枚一枚に、赤・青・黄・緑等のきれいな糸で一針、一針、丁寧にステッチがはいっています。伺ってみますと、作られたご婦人は鳳徳小学校(当時は、第三待鳳尋常小学校という名称)の第1回目の卒業生の方だそうです。(学校沿革史を紐解くと、第1回目の卒業式は昭和8年とあります。)小さな杖はお持ちでしたが、ご高齢にもかかわらず大変にお元気でした。でも、これだけの針運びを見ますと、きっとご苦労されながら毎日少しずつ作られたのだろうなと、本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。ご自分の卒業された学校、「母校」とは、こんなに懐かしく、時が経っても心の故郷になるのですね。地域の皆様も、どれだけ多くの思いを、この鳳徳校に寄せておられるのかと思うと、本当に身の引き締まる思いを抱きます。多くの皆様の温かなお心に支えられて今の鳳徳校があります。
今、学んでいる子ども達も毎年巣立っていきます。その子達にとって、いつまでも、このご婦人の様に「心の故郷であり続ける学校」にしていかなくてはと、この素敵な贈り物をいただいて深く思いました。
子ども達にもこのことをしっかり話して,心のこもった手縫いの布巾を配りたいと思います。
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