■ 京都市立堀川高等学校経営要項(豊かな学校をめざして)

 校訓「立志・勉励・自主・友愛」に示された自立,独立の人間形成を図るため,教育方針及び学校教育の重点に基づく教育活動の推進を通して「豊かな学校」を構築し,「自立する18歳を育成する」ことを最高目標とする。
 最高目標の達成を図るため,次の3点を指導の柱とする。これら相互の連関による組織的教育力の向上を図ることにより,生徒個々の成長につながる「豊かな学校」の実現をめざす。

○生徒に教養の獲得を促す指導
 高校教育が将来社会生活を営む上で必要な基本的教養を培う場であるという認識に基づいて,人文・自然・社会全般にわたる教養教育を進める。同時に健康で安全な生活を営むための基礎体力養成と健康管理を促す。思慮に富み,正当な批評力・判断力と行動力を有する人材の育成に向けて,各教科・総合的な学習の時間の授業改革と指導方法・評価方法の研究と実践に取り組む。

○自己実現を図る進路目標の設定と達成に向けた取組を支援する指導
 将来社会においてどのような形で他者との関係性を構築するかということを前提とした自己実現を促す。本校卒業後の進路目標の設定と具体的な進路選択に向けた生徒個々の取組を計画的かつ適切に支援するとともに,希望実現に必要な能力開発・情報提供に関する研究と実践に取り組む。

○幅広い経験に基づく人間形成を図る指導
 主体性・社会性・協調性・健康管理を含めた自己管理能力,また自他の存在と命を尊重する人権意識を養うため,授業のほか特別活動・部活動,さらには学校生活全般において多様な経験を重ねることのできる機会を提供する。生徒が意欲と関心をもって積極的に参加し自らの人間形成を図れるよう,計画的かつ適切な助言・評価に関する研究と実践に取り組む。



 平成5年以来の学校改革に向けた模索と行動を通して得た経験と認識に基づいて,次の4点を学校経営の柱とし,自己点検と相互評価を進め,教職員個々の指導力と学校としての組織的教育力の向上を図ることによって最高目標の達成をめざす。

(1)
「明確な目標設定と情報の共有」による目標達成に向けた協同の実現
 授業をはじめとする教育活動,研究,会議,広報活動,生徒募集等の目標を明確に設定することと,それらに関わる情報を共有することによって,目標達成に向けた効果的な協同を図る。


(2)
「教職員及び校務分掌間の一層の連携」による効果的かつ効率的運営
 情報伝達の円滑化と効率化,会議の精選と効率化,教職員間と校務分掌間・校務分掌内の連携強化を一層推進するとともに,責任意識の向上を図ることによって,効果的な運営を行う。


(3)
「学校経営への参画機会の拡大」による経営意識の向上とリーダー育成
 学校は教職員の複合体であり,多様な意思を反映した経営が可能である。学校組織の基盤である教職員個々の経営への参画意識の向上を図るとともに,次世代リーダーの育成を推進する。


(4)
「指導経験と活動成果の蓄積と活用」による教職員のゆとりの創出
 日常的な研修と交流を活発に行い,指導経験や活動成果を教職員・校務分掌・学校に蓄積し活用することを通して,効果的な教育活動推進に不可欠である教職員のゆとりの創出を図る。