2009年度 家庭科の取り組み


住まいと暮らしを考える考える学習

「誰もが暮らしやすいまちづくり」を考える授業も、今年で12回目の取り組みです。

                            

テーマ  安心して暮らせるまち

日時 平成21(2009)121日 

場所 月輪学区  

内容

      1月21日(木)に月輪小学校の5年生と一緒に、地図を片手に学区内の探検に出かけました。今年 の5年生は40人。とても元気な子どもたちに高校生もついつい一緒に 走っていました。「子ども
110番のいえ」を探し、インタビューをしたり、危険と思 われる箇所を自分たちの目でみて、
チェックしました。
・1月28日には京都府建築士会の方から、具体的なアドバイスをもらいながら提案をまとめていきま した。途中からは月輪小学校の子供達も参加して、子どもたちの意見が入ったまとめのシートになり ました。小学生がイラストを描いたり、清書したりと共同作業ですばらしい提案が出来あがりました。

                  
                  

1班「月輪安全マップ」

  <問題点>
 ・「子ども110番のいえ」に人がいない
           →なるべく商店に「110番のいえ」を増やす。
             町内で協力してパトロールをする
 ・まちが暗い→街灯を増やす。門灯をつける。 
 ・坂が多い→危ないので坂では遊ばない。公園をつくる。
 ・安全だと思っていても、案外、道を歩いている人も少なく、危ない所がたくさんあった。
 ・地震や火事があっても車が入れず危険。         などの問題点も上がりました。

                  
                  

2班「校長先生のまちあるき」

    <問題点>
 ・人の通らない見通しの悪い道が多い
            →交番をつくる。「110番の家」を増やす。
              地域や警察、ボランティアがパトロールをする。
              監視カメラをつける。
 ・元々家のあった空地にゴミが捨てられて放置されている。
            →立ち入り禁止にする。柵をたてる。
              公園や畑にする。
              近くにゴミ捨て場をつくる。
・古くなった空家の屋根がつぶれている →家を直したり、潰してしまう。
                             危ない所の近くは立ち入り禁止にする。
                  


3班「意外と危険だった月輪」

    <問題点>
 ・川沿いの横断歩道は、車の通りが多くなかなか渡れない。

                              →信号をつける 
  ・高低差が大きく、手すりのない階段や傾いた段差もある。
                              →スロープをつける。
  ・道幅が狭く人と車、自転車がスムーズにすれ違えない
                              →バイクや自転車は降りて押す。
  ・フェンスがあって道をふさいでしまっている。見通しも悪く逃げ道がない。 
                               →フェンスを取り外す。
・細く狭い道では、そこに住む人たちの協力が大きい。
・消火バケツの設置や植木鉢などの置き場所等よく考えている。

                  
                  


4班  「ビフォァーアフター日吉×月輪」

    <問題点>
  ・東福寺の塀が続く坂道

                   →石塀で見通しが悪いので無くしてしまう。
  ・大きな住宅街は車の通りも少なく暗い 
                   →街灯を増やす。
  ・東福寺の入り口の石のポールは危険。
                   →取り外してもらう。
  ・本町通りは狭く通行量も多く危険。→歩車共存道路にする。
                          電柱を無くし歩行者の通り道をカラフルに塗る。

                  
                  


5班 「月輪学区の危険」

    <問題点>
  ・「110番のいえ」見えにくい。→看板の位置をわかりやすく

  ・遊び場が少なく、公園内の遊具も古く数も少ない。
                         →公園を増やし遊べる遊具を整備する。
 
  ・街灯が少なく暗い→街灯を増やす。
  ・スーパーやコンビニ等のお店を増やす→商店街が賑やかになる。
  ・横断歩道が長いのに信号が早く変わってしまうのも困る。

                  
                  


◆月輪小学校校長 竹花晴一先生のお話。

   月輪学区は「子ども110番の家」が120軒以上あり、地域の人の子どもを守ろうという意識が非常に高い。 「子ども110番の家」の看板が家の前についているだけで、犯罪の抑止力にな人を守るのは人の力だと思う。 子どもたちと地域の人たちが仲よくすることでいい町になっていく。この「まちづくり」授業の成果で街灯がつく など、まちが変化した。

                  

◆建築士会 山本晶三さんのお話。

   人は何事も禁止されると嫌になる。規制をするのではなく受け入れていくことも大事。
建物を建てておしまいではなく、その後住んでいく住民のことも考慮に入れることが大切。今回の学習では、 小学生の目線で問題を考えることができて良かった。何事も相手の目線にたって物事を見、判断することが 大切。

◆月輪小学校区 北川高範さんのお話。

   地域の見守り活動をしています。
 あいさつは大事。今回顔見知りになった子どもたちに、ぜひ声かけ、挨拶をしてほしい。
 この3月までに電灯が20Wから32Wに明るくなる。これもこの学習を通して、みんなの先輩たちが要望、提案 してくれたから。要望を続けていくことで地域が良くなっている。

                 

◆六原自治連合会 菅谷 幸弘さんのお話。

  六原学区は65歳以上の高齢者が30%。これは京都市や全国の平均を10%以上も上回っている。しかし、 大学生などが地域に入ってお手伝いをしてくれたりすることで、地域全体が活気づいている。日常から身体障 害者や高齢者の目線で見ることも大切。また、子どもは弱者ではないという考え方から、六原学区では防災訓 練の時に子どもたちだけで「炊き出し訓練」を行ったりしている。これは子どもたちにも「役に立つことが出来  る」と自覚させることが出来、住民としての自信につながっている。特別なことはせず、 日常から子どもと顔見知りになり、声を掛けるようにしている。

感想

  <高校生>
・地域それぞれに多くの問題点があって、改善点もしっかり考えられていて、これが本当に実行された らすごく安全になるだろうと思う。・身近な自分の地元でも注意してみたい。
・安全なまちづくりというのは、土地的な問題を解決するのはもちろんだけど、人間関係も大事だとい うことが「なるほどなぁ」と思った。近所の人に挨拶しようと思った。まちづくりの工夫など知らな いことがいっぱいわかった。
・小学生と仲良くなれてよかった。
・「まち探検」の時は、小学生と少ししかコミュニケーションがとれなかったが、提案をまとめるときに は一緒に作業ができてとても楽しかった。小学生の意見もたくさん聞けて、達成感があった。
<小学生>
・坂がいっぱいあった。安全だと思っていたけど、本当は危ないところが一杯あった。
・いろんなことがわかった。「110番のいえ」の人に看板を出した理由を聞けてよかった。
・高校生と仲良しになってよかった。
<建築士>
・小学生との交流が持てたことがとてもよかった。お互いの意見も活発に出し合え、コミュニケーショ ンもとれて、うまくまとめられた。
・昨年までの提案が、地域の中で実現したことを聞けたのもよかった。