2008年度 国際交流教育の取り組みレビュー


京都大学 「国際教育プログラム学生」との交流会

日時 平成20(2008)年6月13日(金) 12:00-17:00

場所 日吉ヶ丘高校

内容

京都大学より5名の学生(うち、4名が留学生)が来校し、本校生の学習活動を見学した。放課後の「ESS部との交流会」は、お互いにナマの声に触れる好機となった。本校で見聞した内容はこの方々の母国でのキャリアに生かされる。

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ESSとの交流会

データ & レビュー

今回の来校された外国人留学生の方は4名と少数。一般的な交流目的ではなく、教育手法に関する実地研究という専門的な目的でお越しになった方々だ。

この要請に応えるべく、当日は本校の英語科教員が英語教育の実践方法をデモンストレーションした。どのような教材を用意し、どのように進めると「授業という場が最適化するか」を伝授してこの方々の研究に貢献した。

また放課後にはESSとの交流会を持って生徒のナマの声に触れることで日本の学校の現実をさらに実感されたようだ。

 

アイオワ州立高校生との交流会

日時 平成20(2008)年6月17日(火) 10:00-12:30

場所 日吉ヶ丘高校

内容

アメリカ・アイオワ州より高校生13名、教員7名が来校した。CALL教室の見学や剣道場での若干の作法講習の後、2年生英語科と3年生英語科の2クラスと交流会を持った。英語で話ができるようにと本校の生徒も準備をした成果か、(日本での様々な訪問先との比較で)「最も実りの多い訪問」との評価を得た。

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全体会の様子

データ & レビュー

交流会には慣れているはずの2,3年生ではあるが、久々ということもあって今回は緊張した様子だった。「交流会に参加して良かった」という生徒が2年生で100%、3年生で83%となっていることからも緊張感から来る充実感がうかがえる。

また「英語を学習したい気持ちを新たにした」という生徒が2年生で97%、3年生で80%と、英語学習の新たな刺激にもなったようだ。

この時の訪問者のうち7名はアメリカの高校の先生方だった。この方々は日本の高校生の英会話力は一般に低いという予備知識を持っていたという。ところがこの先入観は日吉ヶ丘での一日でゆらいだようで、本校が日米「相互」理解の正常化に一役買った一日だった。


キッズクラブ (月輪小学校の児童と英語の学習活動)

日時 平成20(2008)年6月18日(水) 13:50-14:35

場所 月輪小学校

内容

ALTの先生方3名と本校生9名の計12名が月輪小学校を訪問し、4年生39名に英語を楽しむ時間を提供した。「消防署」「学校」などの語句を学習してから地図を用いて英語活動を行い、共に活動を作る楽しさ、小学生や小学校の先生方に喜んでもらう嬉しさ等を経験した。

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語句の練習風景

データ & レビュー

今回この取組の対象となった児童は4年生39名と、最近の小学校の1学級としてはほぼ最大の人数。そこでキッズクラブの実施会場を特に体育館にしていただいた。

このキッズクラブの1週間後、この児童からの「サンキューメッセージ」が届いた。この贈り物は、薄紫色の模造紙1枚にそれぞれの児童が「ありがとう」「おもしろかった」等と感想を記したカードを貼り付けたもの。

「行って良かった」との思いを残すことのできたキッズクラブだった。


インドからの来校者との交流会

日時 平成20(2008)年6月19日-20日 各日5時間程度

場所 日吉ヶ丘高校、藤森神社

内容

「東アジア青少年大交流」というプログラムによりインドから18名が本校を訪問した。グループディスカッション、授業見学、クラブ見学をとおして本校生と訪問者が交流を深めた。交流会ではインドのみなさんが合唱やヨガ、インド各地の民族衣装を披露した。2日目には本校生と藤森神社で雅楽を体験した。

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1年英語科との交流会

データ & レビュー

1年英語科の生徒にとっては初の交流会。「自分の英語力はまだまだ」と痛感する一方で、「交流会に参加して良かった」という回答がいずれも8割を超えた。この交流会が今後の英語学習の動機になったようだ。

2年生英語科の生徒は「会話が途切れることなく、間(マ)が持った」と満足感を示している(75%)。また「インドを身近に感じた」という回答も8割弱に達し、視野がひとつ広がったことを示している。

この方々とは校外学習の「雅楽」を場とした交流もあり、日印「相互」理解の機会として双方の記憶に残ることだろう。


雅楽の鑑賞と演奏体験会

~インドからのみなさんと共に~

日時 平成20(2008)年6月20日 14:00-15:30

場所 藤森神社

内容

「東アジア青少年大交流プログラム」により本校を訪問中のインドの方々(18名)とともに、英語科1,2年生約80名が雅楽の学習と演奏体験をした。鳴鳳雅楽会の方による講義に続き、篳篥(ひちりき)、雅太鼓などの演奏体験をし、雅楽への理解を深めた。インドの方々にも演奏体験などが長く記憶に残ることだろう。

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鑑賞会の様子

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インドの方々も演奏体験に臨む

データ & レビュー

卒業までに6回予定されている「校外学習」のうち、2000年以来隔年で実施しているのが雅楽の校外学習。「鳴鳳雅楽会」を主宰しておられる方と日吉ヶ丘高校の間でご縁があり、今日まで続いている。

今回は特に、インドからの訪問者の方々と共にお世話になった。異文化「相互」理解が強調される今日、外国からの訪問者とともに雅楽を目の当たりにした意義は大きい。「インドの人たちと一緒だったので楽しかった」と事後アンケートに回答した生徒も約6割と、一期一会の機会が生きたようだ。

演奏体験のおかげで単に「知っている」を超えたせいか、85%を超える生徒が「雅楽の観賞を楽しむことができた」と回答している。ナマで見ると知識に厚みが出ることを実感した校外学習だった。


日本語・日本文化研修留学生(略称日研生)との交流会

日時 平成20(2008)年7月15日(火) 13:10-17:00

場所 日吉ヶ丘高校

内容

京都大学より19名の学生が来校した。本校生はこの日研生のみなさんから知的刺激を受け、同時にこの方々は日本の高校に関する知識を広げる機会を持った。本校で見聞した内容はこの方々の母国でのキャリアに生かされる。

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テーマ別グループディスカッションの様子

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校内見学ツアーで剣道部を訪問

データ & レビュー

京都大学への国費留学生のみなさんが日吉ヶ丘高校にお越しになるのは今回が5回目。毎年18名程度でお越しになっている。その肩書き(日本語・日本文化研修留学生)が示すとおり、将来は日本との間で架橋となる方々だ。

この方々は外国人でありながら全く普通に日本語ができる。外国の方との交流会なのに社会問題に関する意見交換が日本語でできるという、まれな機会だ。

さて交流会に出席した日吉ヶ丘高生はどのような感想を抱いたのか。事後アンケートによると、「交流会に参加して良かった」「グループ別交流会は良かった」「留学生の出身国を身近に感じた」「このような機会があればまた参加したい」などほぼ全ての項目に渡って90%程度の生徒が yes と回答している。

このような刺激を繰り返し受けているうちに参加生徒の知的レベルもいつのまにかアップしていくことだろう。


サンディギト高校生との交流会

日時 平成20(2008)年7月16日(水) 10:00-15:00

場所 日吉ヶ丘高校

内容

サンディギト高校(アメリカ・カリフォルニア州)より14名の高校生が来校し、3,4限目に本校生と交流会を行った。午後にはALTの先生方と本校生がガイドを務める「校内見学ツアー」で茶道部などを訪問した。続く時間にはESSと交流会を持って親交を深めた。

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交流会の様子

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交流会後、中庭にて

データ & レビュー

この高校の人たちが日吉ヶ丘高校にやってくるのは今回で7回目。英語科の海外語学研修の行き先がアメリカだったころ(1995年度~2000年度)、現地でお世話になったという縁で、1997年から続いている交流だ。

2年生のアンケート結果を見ると、「交流相手の出身国を身近に感じた」という度合いはばらついており、アメリカというポピュラーな外国に対しては心の国境が薄らいでいることを示している。その一方で「交流会に参加して良かった」(91%)、「英語を学習したい気持ちを新たにした」(84%)と多くの生徒が前向きな気持ちを抱いてこの行事を終えている。

このような刺激を絶えず受け続けることで達成感、学習全般への動機付けをはかるということが交流行事のメリットといえるだろう。


サマーセミナー(英語合宿)

日時 平成20(2008)年7月19日(土)~7月20日(日)

場所 アーブしが(滋賀県青年会館) 滋賀県大津市

内容

1,2年の英語科の81名が、英語合宿に臨んだ。ALT9名と共に各種英語活動に取り組み、英語漬けの2日間を過ごした。多くの生徒はこの日で、丸3年お世話になったデイビッド・シェパード先生とお別れとなった。

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会場のホテル前で

データ & レビュー

「サマーセミナーに参加して良かった」とアンケートに答える生徒が例年95%前後と、サマーセミナーは人気の行事。特に「ALTのおかげで楽しかった」という回答は95%を割ったことがなく、英語科の生徒にとっては最も楽しみな行事のひとつとなっている。

今回は特に、人気ALTのデイビッド先生とのお別れということもあり、閉講式は双方ともに涙また涙。ツーショットの記念写真を撮る生徒が列をなし、「行列が出来るサマーセミナー」となった。


平成20(2008)年度 第2回英語キッズクラブ

日時 平成20(2008)年10月17日(金) 午後の1時間程度

場所 月輪小学校

内容

ALTの先生方2名と本校生6名の計8名が月輪小学校を訪問し、3年生の児童33名に英語を楽しむ時間を提供した。犬、ねこ、ねずみ、ぶた、にわとり、へび、かえる等の動物の名前と鳴き声をテーマに英語活動を行い、共に活動を作る楽しさ、小学生や小学校の先生方に喜んでもらう嬉しさ等を経験した。

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ハビタット運動の学習と留学生との交流会

日時 平成20(2008)年11月14日(金) 13:30-15:00

場所 京都外国語大学

 

内容

英語科1,2年生が、英語を使用するコミュニケーション活動に取り組んだ。1年生は6人~7人の生徒からなるグループごとに1名の交換留学生と机を囲み、「忍者」「伝統的な遊び」などを英語で紹介した。2年生はハビタット運動(外国で住宅建設を行うボランティア活動)に関する学習をした。 

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ハビタット運動の学習の様子


うま味サミット in Kyoto による講演・試食会

日時 平成20(2008)年12月8日(月) 9:25-11:05

場所 メディアルームⅠ、調理教室

内容

「ミシュラン」に載っているレストランをイギリスで経営しているシェフ2人が来校した。うま味を巡る英語での講演会の後、調理教室ではポークとベジマイトの組合せで新たなうま味が創造できることを披露した。料理の道を目指す生徒にとってはまたとない講演会となった。

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実演の様子

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講師を囲んで


アイセック京都大学委員会によるワークショップ

日時 平成20(2008)年12月17日(水) 10:40-12:30

場所 メディアルームⅠ

内容

国際学生NPO アイセックで活動している京都大学委員会の学生メンバー6名が来校し、「世界の”いま”を知る!」と題したワークショップを持った。2年普通科Ⅱ類理数系の生徒を対象に、海外NGOに派遣されたインターン生がその経験を報告、提起されたテーマを各班で討議するなどして、興味深い時間をすごした。

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ワークショップの様子


異文化理解講演Ⅱ ブルガリア出身の留学生による講演会

日時 平成20(2008)年12月18日(木) 13:10-14:40

場所 メディアルームⅠ

内容

ミホフ・ローセンさん(京都大学の大学院生、ブルガリア出身)による講演会が開かれた。母国の食事等の紹介、中学生の時に来日し山口の中学校に通学したときの困惑、京都での生活になじむまでのプロセス、日本とブルガリアの学校比較などの体験談に異文化理解を感じたひと時だった。

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講演会の様子


平成20(2008)年度 ウィンターセミナー

日時 平成20(2008)年12月20日(土)、21日(日)

場所 花背山の家にて

内容

英語科1年生40名とALT9名が、花背山の家での英語学習取り組んだ。ここ3ヶ月間積み上げてきた「グループ別英語プレゼンテーション」の発表会をしたり、ALTの先生方に「空も飛べるはず」を合唱したりなどの2日間を過ごしてオーストラリアでの海外語学研修(来る3月の3週間)に備えた。

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ALTの先生方に「空も飛べるはず」を合唱

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花背山の家の玄関で集合写真


平成20(2008)年度
第3回 キッズクラブ(月輪小学校の児童と英語の学習活動)

日時 平成21(2009)年1月30日(金) 13:50-14:35

場所 日吉ヶ丘高校

内容

ALT 等の先生方4名と本校生2名の計6名が月輪小学校の5年生25名に英語を楽しむ時間を提供した。「冷蔵庫」「お風呂」などの語句を学習してからそれがどの部屋にあるのかを答える英語活動を行い、共に活動を作る楽しさ、小学生や小学校の先生方に喜んでもらう嬉しさ等を経験した。

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語句の練習

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グループ別の活動


京都大学の留学生への英語研究発表

日時 平成21(2009)年2月5日(木)

場所 京都大学 吉田キャンパス

内容

英語科2 年生約40名が、京都大学を訪問した。6~7名の生徒からなる計6グループそれぞれに3~4名の留学生や大学の先生方に入っていただき意見交換をした。「小学生に携帯電話は必要か」「輸入食品に頼って良いか」など、現在の日本に関する研究を発表し、研究改善のための指摘を受けた。

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留学生からの質問に答える日吉ヶ丘生

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身振りも交えての説明


海外語学研修

日時 平成21(2009)年3月3日(火)~3月22日(日)

場所 オーストラリア ヌーサ地区

内容

1年英語科の40名が英語を実地で使い、異文化理解、コミュニケーション能力の向上に努めた。姉妹校のヌーサ高校では「バディ」というマイフレンドとともに過ごす時間を持ち、複数の友人を得た。ホームステイによって南半球に2番目の家族を持った。

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バスツアー先で

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現地の高校生との交流

データ & レビュー

 1年英語科の生徒にとって高校生活で最大級の出来事がこの海外語学研修。入学した4月から様々な準備を進めて迎えたオーストラリアでの日々だった。

 事後アンケートで「海外語学研修に行って良かった」と答えた生徒は100%。しかしこれは、単におもしろかった、楽しかったという意味ではないようだ。なぜなら外国での3週間のホームステイは、辛抱と戸惑いの連続。「辛抱強さが身に付いた」との回答が95%に達していることからもそのことがうかがえる。

 では何が楽しかったのかといえば、それは「やり切った」という達成感だろう。約9割の生徒が「ファミリーとの会話は自分から積極的に持ちかけ」ており、その結果か100%の生徒が「英語力が向上した」と感じている。

 同世代の友人が南半球に出来た点も重要だ。4回に分けて訪問したヌーサ高校では多い人で10人程度の友達をゲットした。「この人達とはこれからも友達でいたい」と思っている生徒も94%を占めている。南北半球の交友関係はますます深まりそうだ。

 2番目の家族との長い付き合いが始まるなど、数限りない収穫を手に英語科14期生は2年目の高校生活を過ごしている。