平成19年度後期

児童と保護者による学校評価(外部評価)の結果について

京都市立広沢小学校

 本校では、児童の実態は教育活動を如実に反映するものととらえ、児童の家庭生活や学校生活における実態についての評価を、年2回、児童と保護者とが行っています。

そして、児童一人ひとりの実態を家庭訪問や個人懇談会などで保護者の皆さんと話し合い、児童一人ひとりの課題を共通理解し、教育活動に取組んでいます。また、全校児童の結果を集計し、本校の児童の実態を把握し、それに基づいて本校の教育的課題を設定し、児童の実態や教育活動の改善に努めています。

19年度12月に実施した集計結果は、下記のとおりでした。

評価は、A(できている)(まあまあできている)(あまりできていない)(できていない)4段階で評価しています。ここにあげた数字は,A(できている)とB(まあまあできている)を合わせたパーセントを示しています。

[]家庭生活について

番号

評  価  内  容

評  価

19年

2

19

5月

1912

1

毎日,7時までに起きていますか。

65

77

68

2

自分で着替えができていますか。

99

99

99

3

毎日,洗顔・歯磨きができていますか。

88

92

87

4

毎朝,朝食を食べていますか。

98

98

97

5

毎日,排便ができていますか。

80

84

86

6

家族にしっかり挨拶できていますか。

89

91

92

7

門掃きや水まき等おうちのお手伝いをしていますか。

61

66

63

8

寄り道をしないでまっすぐに家に帰っていますか。

97

98

97

9

外から帰ったら,手洗いうがいができていますか。

82

86

84

10

遊びに行く時に,行き先やかえる時間等を告げていますか。

92

92

91

11

交通の安全に気をつけていますか。

97

94

95

12

午後5時までに帰宅していますか。

91

80

83

13

毎日,一定の時間家庭学習をしていますか。

73

75

73

14

次の日の学校の宿題や学用品など自分で準備できていますか。

90

92

91

15

身の周りの整理・整頓ができていますか。

62

63

50

16

寝る前に歯をみがいていますか。

86

90

89

17

毎日,9時から10時の間に寝ていますか。

71

81

75

18

学校での出来ごとや友達のことについて家で話をしていますか。

86

88

87

19

登下校時に決められた通学路を通っていますか。

97

98

97

20

おうちの人の注意や忠告が素直に聞けていますか。

79

82

81

21

好き嫌いなく,何でも食べていますか。

79

80

77

22

毎日,家で読書をしていますか。

44

49

52

(◎や○は、前回に比べてプラス評価が増えている。▽や▼は減っていることをあらわしています。)

 [2]学校生活について

番号

評  価  内  容

 

2

5月

12

1

チャイムが鳴ったら,すぐに教室に入り,机にすわれていますか。

93

93

93

 

2

授業中,先生や友達の話がしっかりときけていますか。

83

92

89

3

自分の思いや考えをすすんで発表していますか。

73

73

70

4

学習中,正しい姿勢が保たれていますか。

70

71

69

5

ノートの字がていねいに書けていますか。

70

74

68

6

授業中,わからないことや疑問があれば質問していますか。

71

73

65

7

学習中のやくそくや決まりをしっかりと守っていますか。

87

92

90

8

学習に対して意欲的にとりくんでいますか。

83

88

86

9

学校での学習内容について理解できていますか。

91

90

88

10

友達と協力して班などグループでの学習活動ができていますか。

95

97

96

11

先生の指導や助言が素直に聞けていますか。

91

95

92

12

宿題や学用品などきちんと準備していますか。

80

86

83

13

机やロッカーなど整理・整頓ができていますか。

83

84

77

14

係りの活動や委員会活動など自分の役割や責任をはたせていますか。

96

97

95

15

そうじや給食の当番活動をきちんと果たしていますか。

96

98

97

16

給食をのこさずに食べていますか。

93

94

93

17

学校で休み時間や放課後、運動場で元気に遊んでいますか。

84

94

86

18

廊下や階段を走ったり、危険なことをしていませんか。

88

87

82

19

友だちと仲良くしていますか。

98

97

97

20

一輪車やボールなど遊具の後片付けができていますか。

98

97

98

21

下校時間をまもっていますか。

100

100

99

(○は,前回に比べて,プラス評価が増えている、は減っていることをあらわしています。

 

 今回の評価結果は、前回(5月実施)に比べて、プラス評価のパーセントが下がっているものが多くありました。しかし、19年2月の評価結果と比較してみると、とてもよく似た評価結果が見られます。5月の暖かい季節と2月や12月の寒い季節では生活習慣の定着に変化が見られます。特に、基本的な生活の面では、1起床時刻や17就寝時刻、3、洗顔・歯磨きなどは5月にくらべて、大きく下まわっています。寒い時期で、朝がおきづらいと思われますが、今、「早寝・早起き・朝ごはん」のスローガンのもとに、国民運動として全国的に改善を目指す取組が進んでいます。それぞれのご家庭のさまざまな事情もありますが、睡眠や食事など基本的な生活リズムの育成が健康や学力や情緒に大きな影響を与えるとの指摘もあり、子どもたちの健全な発達のために1年を通しての生活リズムの確立が必要かと思われます。

 また、門掃きや水撒きなどの家庭でのお手伝いをする児童が大変少ないようです。こうした家庭でのお手伝いは、児童に家庭での所属感や存在感を味あわせ、児童の自己肯定感を育てる上で大変重要であると言われています。また、お手伝いは、脳(前頭葉)の発達を促すとも言われています。今後は、「早寝・早起き・朝ごはん」など基本的な生活習慣の育成の重要な項目として児童に積極的に働きかけをしていきたいと思います。

 ところで、最近、児童の安全についていろいろと心配されていますが、本校では「寄り道をしないでまっすぐに家に帰っていますか。」「遊びに行く時に,行き先やかえる時間等を告げていますか。」「交通の安全に気をつけていますか。」「登下校時に決められた通学路を通っていますか。」などの安全面については、ほとんどの児童がきまりや約束をしっかりと守れています。しかし、わずかですが守れていない児童があります。命に関わることもありますので働きかけをしたいと思います。

一方、学力の基盤となり、豊かな心を育成していく上で大切な読書については、学校でも朝読書の時間を設けたり、図書室の開館日を増やしたりしながら取組を進めており、昨年度100冊以上本を読んだ児童が120人と増えてきています。しかし、家庭での読書習慣が身についている児童は、前回より少し増えているとはいえ、52パーセントと非常に低い状態です。家庭学習の習慣については、まだ習慣化されていない児童が27パーセントおり、今後も引き続き、児童に家庭での学習や読書の習慣化を働きかけていかなければならないと考えています。

 今回、一番評価が低かったのは、身の回りの整理整頓ができているのが、50パーセントで、学校生活でも整理整頓は77パーセントと減少しています。低学年では、忘れ物、整理整頓、宿題が学力の向上に大きく関わっていると言われています。忘れ物、整理整頓、家庭学習の習慣は一度言ったから身につくものではなく、低学年の内から何度も「やって見せ、させてみて、褒めながら」身についていくものですし、根気よく働きかけていくことが大事だと思います。

学校での学習の様子については、「チャイムが鳴ったら,すぐに教室に入り,机にすわれていますか。」「下校時間をまもっていますか。」「一輪車やボールなど遊具の後片付けができていますか。」など学校の決まりや約束を守ると言う点では、かなりの児童が出来ていますし、「係の活動や委員会活動など自分の役割や責任をはたせていますか。」「そうじや給食の当番活動をきちんと果たしていますか。」など係や当番や委員会などの仕事も、しっかりと取組めています。

 学習については、88パーセントの児童が学習内容を理解しています。しかし、逆に言えば、10パーセント以上の児童が理解できていない状況が見られます。こうした児童が少しでもなくなるよう、教職員は、常に子どもたちを大切にし、確かなねらいをもち、子ども達が意欲的に取り組める「楽しくわかりやすい授業」を進めています。また、授業以外でも、学力の基礎・基本を定着・向上するようにさまざまな取組を進め学力向上の成果が見られています。しかし、児童の主体性を生かし、児童の思いや考えを交流するような授業を目指しています。このことが、将来、社会で主体的に活躍できる力を育成していくことにつながると考えています。その一端を、12月の参観・懇談会でお話しましたが、今後もいっそう力を入れて取り組まなければならないと考えています。

 児童の授業中の様子について詳細に見ていくと、「自分の思いや考えをすすんで発表していますか。」「授業中,わからないことや疑問があれば質問していますか。」「学習中正しい姿勢が保たれていますか。」「字が丁寧にかけていますか。」などの点では、30パーセント近くの児童が出来ていないと答えています。「わかる楽しい授業」をつくりあげるために子どもたちの困りに耳を傾け、こうした点をふまえて具体的な指導をしていくことが必要かと考えています。