平成19年度                                      第7

広沢子どもふれあい土曜塾通信
 

 

 


広沢ふれあい活動推進協議会

会  長    山 下    澄

子ども達の豊かな心とたくましさを育む

地域でのさまざまな体験活動

〜広沢ふれあい土曜塾の体験活動を通して〜

今年の夏は、各地で熱中症で倒れる人も出るほど、ことのほか暑い夏でした。広沢小学校では、ようやく夏休みも終り、827()から前期の後半がはじまりました。子どもたちの元気な姿や歓声で学校に再び活気が感じられるようになりました。

本年度から、広沢小学校では、保護者や地域の人々が学校運営に参画し子どもの教育活動をすすめていく「学校運営協議会」が立ち上げられました。そして、この「広沢ふれあい活動推進協議会」も、学校運営協議会の「地域教育部会」と連携協力しながら、育てたい子どもの姿を互いに共有し、子どもの育成にかかわる様々な団体と互いに協力・連携しながら子どもの体験活動を支援する事業を進めていくことになりました。

 この夏季休業中も、学校・PTA・各種団体の連携と協力の中で、「むむの子夏のお楽しみ会」・「親子ふれあい陶芸教室」・「親子竹とうろう作り」・「桂川いかだ下り」「ワイワイ広場」など子どもの体験活動を支援するための事業がいろいろと実施されました。こうした体験活動にたくさんの子どもたちが参加して夏休みを有意義に過ごすことができるようになってきているとともに、こうしたさまざまな活動を通して子どもたちに地域の人々とのふれあいが生れてきています。また、豊かなたくましい心も育ちつつあります。

関係諸団体の皆様のご努力とご協力に対しまして、厚くお礼を申し上げますとともに、今後も、「地域の子どもは、地域で育てる!」を合言葉に、いっそう子どもたちの健全育成のためにご尽力賜りますようお願い申し上げます。

〜広沢絵本を楽しむ会「むむの子公演『夏のお楽しみ会』」

目を輝かせて絵本の世界に聞き入る子どもたち

 7月21日(土)の午前11時から、広沢小学校トレーニングルームにおいて,「広沢絵本を楽しむ会」の主催で,NPO法人「むむの子」公演「お楽しみ会」が行われました。これは、絵本を題材にした紙芝居や人形劇,影絵などで、会場のトレーニングルームには105名の子どもたちと保護者が集まり,次々と繰り広げられる絵本の世界を,身を乗り出して食い入るように鑑賞していました。上演された紙芝居の一つ「いっぽんばしわたる」では、表情豊かに読み聞かせが始まると,少しずつ変わりながら繰り返される言葉を一緒に声に出しながら楽しんでいました。人形劇「ぽっぽー」では、登場するブタやネズミにすっかり同化して,次々と展開される絵本の世界にぐいぐいと引き込まれていました。また「わらべうた」を影絵で楽しんだり「手あそび」を教えてもらったりしました。

 子どもたちにとって絵本の世界は、やさしさや豊かな心を育む大切な場です。

「広沢絵本を楽しむ会」の人たちは,こうした大規模なお楽しみ会だけでなく、広沢小学校の子どもたちのために毎月2回(第1・第3金曜日2時から)小学校の図書館で絵本の読み聞かせをしてくださっています。お話を聞いている子どもたちの目は、キラキラ輝いています。子どもたちが、こうした優れた絵本の読み聞かせや学校の朝読書の取組などを通して、本をより身近なものと感じて、積極的に幅広い読書活動を進めてくれることを願っています。


 

広沢ふれあい土曜塾

 

 親子で陶芸作品作りを楽しむ

夏休みになり、今年も恒例の「親子ふれあい陶芸教室」が、728()午前10時から広沢小学校で実施されました。

この「親子ふれあい陶芸教室」は子どもたちに夏休みを有意義に過ごしてもらおうと、「広沢ふれあい活動推進協議会(山下澄会長)PTAや地域の諸団体と連携・協力して3年前から行っているものです。今年からは、「学校運営協議会」の「地域教育部会」PTAや「社会福祉協議会」の協力のもと行うことになりました。

毎年参加者が多く、今年も約80名の親子の参加がありました。図工室と理科室に別れた参加者は、講師役の「広沢社会福祉協議会」の嶋田会長をはじめ井上さん、大橋さんの指導により、与えられた500グラムの粘土をうまく使って、ひも作りによる花瓶や湯のみやマグカップやタタラ作りによる皿など、さまざまな作品に挑戦しました。

毎年参加されている親子もあり、毎を経るごと出来上がった作品を見ると、洗練されたものが多くなってきています。陶芸教室で作られた作品の中には、2月に行われているPTAのふれあい作品展に出品されるものもあります。

上薬は、藁灰釉、辰砂釉、緑釉など5種類あり、業者さんの方で参加者が希望した上薬を塗ってくれます。

出来上がった力作は1週間ほど、風通しの良い部屋で日陰干しにしてから、業者に引き渡され、窯で12001300度の温度で焼き上げられます。引渡し予定は、9月になります。どんな作品に仕上がるが楽しみですね。ご指導いただきました広沢社会福祉協議会の嶋田会長、井上さん、大橋さん有難うございました。参加された広沢小学校の皆さん保護者の皆さんご苦労さまでした。

  また、陶芸教室の準備・運営のお世話を頂きましたPTAの役員の皆様もありがとうございました。



 

愛宕古道街道灯し

親子で作る竹とうろう
 

 


去る88()午後130分から広沢小学校のトレーニングルーム「竹とうろう作り」がおこなわれました。

嵯峨地域では、毎年、地蔵盆にあたる823日と24日に「嵯峨野保勝会」の主催により、「愛宕古道街道灯し」が行われています。この催しは、愛宕神社の一の鳥居から二尊院、清涼寺まで続く旧愛宕街道を大小色とりどりの行灯の灯りで照らし出すお祭です。今年で12年目を迎えるそうです。今年は、23()24()25()26()4日間にわたり行われます。この時に使われる行灯は、京都嵯峨芸術大学の学生さんと、嵯峨野保勝会の皆さんを中心に、地域の人々や地元の小・中・高の学生、お年寄りの方々とで共に作ったもので、大きいものでは、7メートルにもなるものもあります。当日は、およそ1000基のいろとりどりの行灯が街道沿いに並びます。

広沢小学校でも、昨年度から「広沢ふれあい活動協議会」の夏休みの体験事業として嵯峨芸術大学の芝田先生の指導で「竹とうろう作り」に取組んでいます。

今年は、嵯峨芸術大学の先生や学生さんが広沢小学校のトレーニングルームまで出向いて、竹灯ろう作りを指導してくださいました。参加したのは、小学生26名と保護者16名の合計42名で、親子で協力しながら竹灯ろう作りに取組みました。竹を組み合わせて高さ2メートルくらいの灯ろうを作り、和紙を張り、その上に色とりどりの和紙を張り付けて、思い思いの作品を仕上げました。電気を消して暗くしたトレーニングルームで出来上がった竹とうろうに灯りが灯されると、参加者から思わず歓声が上がりました。暗がりの中に色とりどりの光の模様が浮かび上がり、辺りはとても幻想的な雰囲気に包まれました。

この日は、ケーブルテレビ「みやビジョンもあり、子ども達もインタビューを受けて、「竹灯ろう作りは、むずかしかったけど、とても楽しいかった。23日のお祭にも行って自分の作った灯ろうをみたい。」と感想を述べていました。このニュースは、18日から24日にかけて「みやビジョン」で、14回放送されるとともに、21日の午後6時からのNHKの「京いちにち」でも取り上げられ放映されました。

みなさまも、23日からの「愛宕古道街道灯し」に参加され、ゆらめく灯りに古い町並みが幻想的に照らし出され、時間がゆるやかに流れて行く夜の奥嵯峨を散策してみてはいかがでしょう。街道には、この日に親子で作った竹灯ろうのほか、広沢小学校の6年生が授業中に描いた絵の灯ろう50基も飾られています。

尚、点灯式23日の午後630分から一の鳥居前で行われます。その後、瀬戸内寂聴氏のミニ法話や盆踊りも行われる予定です。

 

夏季の健康教育研修会

 

 

素足・はだし教育と子どもの健康

学校運営協議会健康教育部会

本校が「素足・はだし教育」に取組みはじめて、今年で23年目になります。

新学期が始まったばかりの49日に、ABCテレビ放送偏平足や外反母趾など現代人の足の問題を取り上げ、その中で、素足はだし教育に取組むユニークな学校として広沢小学校の児童の様子が全国に紹介されていました。

 本校では、交通事故や不審者の問題など最近の社会情勢を考慮して、登下校では運動靴の着用をすすめていますが、学校の中ではほとんど素足あるいははだしの状態ですごしています。このような「素足はだし教育」に取組むようになって、本校の児童には偏平足がほとんどみられなくなりました。

 土踏まずを形成できるように、素足はだしで学校生活を送るだけでなく、毎朝つま先立ちをしたり、足指ジャンケンや豆つかみ競争などのゲームを取り入れたりしながら取組んでいます。

 しかし、最近の児童の様子をみていると、姿勢が良くなったとか、風邪を引きにくくなったとか、運動能力が向上したとか、必ずしも健康面で著しく効果がみられるというわけではないようです。逆に、授業中の姿勢が悪い児童がかなりみられたり、運動能力や体力の二極化が見られたりするなど健康上の課題が多く見られるようになってきています。

さらに、素足はだしの気持ちよさや快適さの部分だけが優先され、鼻緒を指でしっかりとはさんで履くなど、土踏まずを形勢するために必要な履き方がしっかりとできていないなどの問題も起きてきています。   

こうしたことについては、学校保健委員会とかねて開催された「第1回健康教育部会」でも指摘されているところです。

 こうした現状をふまえて、学校運営協議会の健康教育部会では、821日に教職員と保護者や地域の皆さんと合同の夏季健康教育研修会を広沢小学校のトレーニングルームで開催しました。講師には、「素足はだし教育」について長年研究されています京都教育大学教授の井上文夫先生をお招きしました。

 お医者さまでもある井上先生は、さまざまな医学的なデータをもとに、素足はだしにより、土踏まずが形成され、偏平足や外反母趾などを防ぐとともに、足の3つのアーチがバネのような働きをし、激しい運動をしても筋肉や骨を痛めにくい構造になっていることや歩行時の姿勢のバランスにも役立っているなど具体的な効果について説明してくださいました。

 とりわけ、驚かされたのは、素足はだしと睡眠や食生活など基本的な生活習慣との因果関係をうかがわせるデータがあったことです。ただ、井上先生もこのデータについては、多少疑問があるのではないかとお話しになっていました。

 健康については、関連する要素があまりにも多く、素足はだし教育と健康や運動能力などとの因果関係を明確に証明するデータはなかなかないことも正直にお話くださいました。

また、最後に医師の立場から小学生の時期から野球やサッカーやマラソンなどで激しい運動をすることについては、肩や膝や足首などに特定の部位に障害が起きやすく、かなり否定的なご意見を述べられていました。

素足はだし教育は、健康を支える上でたいへん必要な取組ではあるものの、素足はだし教育をしていれば無条件に健康が保障されるというものでもないようです。基本的な生活習慣の育成や姿勢や体力などにおける本校の児童の実態を十分踏まえて、子どもたちの健康自立に向けて、さらにどのような取り組みをすすめていくことが必要か、みんなで真剣に考えていかなければならないと思います。

講演の後で、会場からも「土踏まずを形成するために、正しい草履の履き方は?」、「自分も年をとり、ちょっとしたことでつまずいたりするなど、バランスが悪くなってきている。土踏まずが歩行などで姿勢のバランスを保つ上でたいへん重要な働きをしているのをはじめて知った。」などいろいろと井上先生に質問がでるなど、参加者の健康についての関心の高さが感じられました。

ご講演いただきました井上先生、大変お忙しい中で、子どもの健康を考える上で大変示唆に富むお話をいただき、誠にありがとうございました。

ご参加いただきました保護者や地域の皆様にも、たいへん暑い中、長時間にわたりご静聴いただき、御礼を申し上げます。

有栖川を考える会


 

 

真夏の桂川でイカダで遊ぶ子どもたち

 古い歴史を誇り、たくさんの人々から親しまれてきた有栖川。広沢・嵐山・北梅津など有栖川の流れる地域では、有栖川を美しくする運動が地域の皆さんの協力により行われています。近年、ゴミが不法に投棄されたり、有機物が流入したりして水質の汚染がすすんでいます。

そこで、有栖川の流域の地域住民が協力して川の掃除をしたり、土手に木や花を植えたりして、美しい川となるようにさまざまな努力しておられます

 その結果、桜やタチアオイなど季節の花が咲き、初夏には、ホタルが飛び交う美しい川となってきています。その中心となって活躍されているのが、「有栖川を考える会」の方々です。

こうした取組みの一貫として、地域の子どもたちに川の環境美化に関心をもってもらうことを願って、毎年、「桂川のイカダ下り」が行われています。

 825()午前10時から嵯峨芸大に近い桂川の河川敷に集まった地域の子どもたちや関係者の皆さんにより、まず、桂川の水質検査が行われ、PHや有機物やアンモニアなどの含まれている割合を調べ、水質がたいへん良い状態であることを確認しました。

 

いよいよイカダの出港です。子どもたちは、地域の人々手作りのイカダに乗り、地域の皆さんに見守られて、歓声を上げながら、川に勇ましく漕ぎ出しました。丸太を組んだり、竹を組んだりと様々な手作りのイカダがあります。広沢学区では、自治連会長の山下さんや有栖川を考える会の中川さんたちが作られた2艘のイカダに分乗し、竹内さんに誘導されて川の上流に向かって勇ましくすすんでいきました。

イカダから川に飛び込んだり、魚を捕まえたりと、時間の経つのを忘れ、川遊びに夢中になっていました。 

このように川では、いろいろな楽しい遊びが出来ることを子どもたちに体験してもらい、そのことを通して、川を美しくすることの大切さを感じ取ってもらえればと思います。

当日は、「みやビジョン」の取材があり、テレビ・カメラを向けられた子ども達は、「スリルがあって、とても楽しい。」と満面に笑みをうかべて答えていました。

広沢小学校では、5年生が総合的な学習「有栖川探検隊」で、有栖川の環境について調べています。地域の人々と協力しながら、有栖川の環境美化に取組んでいます。4月には、少年補導やPTAの皆さんのご協力により、観空寺谷にある有栖川の源流の探検も行いました。ホタルの飛ぶ美しい有栖川にしたいと願っています。

今年は、広沢ラジオ放送局を作って、水性生物や草花など有栖川の環境について調べたことをCDに録音し、ラジオ番組制作に取り組みます。たくさんの人々に有栖川のすばらしさをうったえたいと考えています。

「嵐山・嵯峨野・広沢の美しい自然」を語る!

6年生は、毎年、総合的な学習「広沢歴史探検隊」で地域の歴史を調べています。地域には、「広沢池」「児神社」「遍照寺」「兜塚」など歴史的に貴重な史跡が数多く残されています。

昨年度は、地域のすばらしさを再認識するため、広沢池の美しさに魅せられ、10年間にわたり、広沢池の写真を撮り続けられている写真家田口郁明さんをお招きして、広沢池を中心とする嵯峨野・嵐山・広沢地域の魅力について語っていただきました。田口さんの撮られたすばらしい写真の数々を見て、子どもたちは、普段見慣れている広沢池が季節や時間や撮る角度によって、まるで異なった世界に見えることにとても感動しました。あらためて、地域のすばらしさを見直すきっかけとなりました。今年も、田口さんに広沢小学校にきていただき、すばらしい写真の数々を見せていただきながらお話をお聞きすることになりました。保護者・地域の皆様にも数多くご参加いただき、田口さんのお話をお聞きいただければと存じます。

1.      日  時 平成1997日午後145分〜

2.      場  所 京都市立広沢小学校トレーニングルーム

3.      講  演 「嵐山・嵯峨野・広沢の美しい自然」

          講師 写真家 田口郁明氏

       京都市生まれ、武蔵野美術大学卒、日本写真家協会会員

       写真集「広沢池の四季」(東方出版)