平成19PTAだより                  臨時増刊号

広沢小学校PTA発行

子どもの育つ環境について考える。

〜保護者と地域代表が

    PTA総会でパネルディカッション〜

525()の午後230分から広沢小学校のトレーニングルームで平成19年度のPTA総会が行われました。平成19年度の事業計画・予算計画が承認された後、引き続き、「子どもの育つ環境を考える」というテーマで、保護者や地域の代表がパネリストとなって、学校運営協議会のパネルディスカッションがおこなわれました

最近、便利でたいへん豊かな社会になったものの、子どもが被害者となる凶悪な犯罪が起こったり、ニートや引きこもりが大きな社会問題となるなど、さまざまな教育的な問題が起こってきています。また、「社会総がかり」の教育改革がかかげられ、教育再生会議でさまざまな提案がなされています。京都市においても、子どもの健全育成のために、さまざまな立場にある人々が、何をしなければならないか、何が出来るかを考え、できることを実践するための行動規範となる「子どもとを共に育む京都市民憲章」が制定されました。

このような現状をふまえて、広沢小学校PTAにおいても、子どもが健全に育っていくために何が必要か、何をしなければならないかを、保護者・地域代表など、さまざまな立場から意見や考えが出され、熱心に討論されました。

コーディネータならびにバネリストは次の通りです。

◎パネルディスカッション「子どもの育つ環境を考える」

コーディネータ  広沢小学校PTA会長  北島 正史さん

バネリスト    保護者代表 柴原 雅子さん(子育て支援ボランティア)

          保護者代表 菅野眞利子さん(PTA支部女性代表)

          地域代表  深見 良治さん(カウンセラー)

          地域代表  伊藤 幸子さん(子育て支援ボランティア)

北島  今日、社会は大変便利で豊かになりました。しかし、豊かで便利であるがゆえに、子どもたちの育ちにおいて、生活習慣病の低年齢化・体力の低下・テレビゲームなどいろいろと問題も生れてきています。

本日は、短時間ではありますが、「子どもの育つ環境を考える」と題して、家庭と地域の立場から子どもたちが健全に育つ条件について、さまざまな意見を出していただき、家庭教育・地域教育のあり方についての議論を深めたいと思います。

今回、パネリストとして保護者の代表として、菅野さん、柴原さん、地域の代表として、深見さん、伊藤さんに出席していただいています。

まず、昨年度PTAの副会長であり、支部の女性代表を務めていただきました菅野さんからお話いただきます。

菅野  昨年度のPTA副会長をさせていただきました菅野です。最近、少子化が進む中で、家庭においては、二世代・三世代の家族が減り、核家族化の傾向が目立っています。また、親子ともに多忙な生活を送る中で、親子がいっしょにふれあう機会や時間が少なくなってきています。食生活の面でも、家族そろって食事する機会が減ってきています。

24時間営業のコンビニの出現、深夜まで続くテレビの放送、残業で親の帰宅時間が遅くなるなど社会全体が夜型社会となり、子どもたちも夜型生活になってきています。そのために、生活リズムが乱れ、「朝起きられない。」「朝食を食べずに登校する。」また、「すこしだけ食べて登校する。」という状況が生れてきています。学校生活を考えた場合に、学校で学習に集中するには、少なくとも7時には起きて、脳が活発に活動するためのエネルギーとしての朝食を十分に取る必要があります。朝、ぎりぎりまで寝ていて、朝食をとらずに学校にいったのでは、なかなか学習に集中して取組むことができないばかりか、最近の脳科学の研究によると、このような状態が続くと、前頭葉の発達が遅れ、切れやすくなったり、集中力を欠いたり、多動傾向になったりする子供もいるといわれています。

さらに、食生活の面では、「子どもが一人ぼっちで食事をする孤食」「全く食事を抜く欠食」「冷凍食品など簡単に食べられる食品だけの食事」などもいろいろと問題がみられます。体の成長だけでなく、精神面でのさまざまな影響も指摘されています。確かに、親ごさんの仕事の都合や家庭のさまざまな事情もあって、そう簡単に解決することができませんが、子どもたちの基本的な生活習慣の育成の上でさまざまな課題となってきています。

北島  菅野さん、有難うございました。次に平成17年度のPTA副会長であり、現在、子育て支援ボランティアを勤めていただいています柴原さんからご意見をお伺いしたいと思います。

柴原  子育て支援ボランティアをしています柴原です。科学技術の進歩により、新幹線で京都から東京まで2時間30分でいけるようになり、家庭には便利な電化製品があふれています。人間のような動きをするロボットも出現しています。世の中はたいへん豊かで便利になりましたが、かえって便利であることが、子どもたちが育ちにくくする環境を作っているのではないかと考えています。

 たとえば、遊具の例をあげますと、テレビ・ゲームです。テレビ・ゲームは、たいへん便利なものです。子どもたちは、夢中になって遊んでいます。

あるご家庭で、子どもたちが集まって遊んでいるので、お母さんが子ども部屋にお菓子を持っていったら、ある子どもさんは、テレビゲームに夢中になっている。ある子どもさんは漫画本を夢中になって読んでいる。また、別の子どもさんは、ちがうおもちゃで遊んでいる。同じ部屋にいながら、みんな会話もなく、全く別々の遊びをしていたので、びっくりなさったことがあったと聞きました。また、別のお母さんは、お子たちは、夜遅くまでテレビゲームばかりしていて、寝る時間が遅くなると困っておられました。このように、テレビゲームは大変子どもたちにとって魅力的なものですが、戸外での遊びが少なくなり、テレビゲームのやり過ぎから目を悪くしたり、生活リズムを乱したり、コミュニケーションが少なくなったりする弊害も多いと思います。さらに、ある説によれば、脳の前頭葉の発達への影響も指摘されています。

 また、携帯やコンピュータの普及により、メールのやり取りの中でいろいろな問題もおこってきています。

    私は、キャリアコンサルタントの仕事をしていますが、仕事の現場で感じていることは、最近の若者は、便利な生活になれて、困難なことを避け、安易なほうに流れる傾向が強く、大人になっても「生きる力」が弱く、あふれる情報の中で周囲の意見に流されたり、仕事に目的意識を強くもてなかったりして、ニートやひきこもりになる例も生れたりしています。

また、食生活の変化により家庭での団欒や会話が減ったり、見るのはコミック本やテレビばかりで、ほとんど読書をしない子どもが増えるなど、子どもたちのコミュニケーション能力や表現力が低下してきています。こうしたことも最近の少年事件の発生のひとつの要因になっていると思われます。子どもたちがテレビゲームやテレビ漬けの生活習慣からはなれ、読書をしたり、家族で会話をしたりする機会を増やすことにより、少しでも表現力やコミュニケーション能力を高め、未来に対してしっかりとした夢や希望を持ち、何事にも積極的に取組んでいけるようにしていく必要があると感じています。

北島  柴原さん、有難うございました。つづいて、元京都市教育委員会の専門主事として、いじめや不登校問題に取組まれたカウンセラーの深見先生にお話をしていただきます。

深見  私は、中学校の教員をしていました深見と申します。京都市教育委員会で専門主事として教育相談の仕事をしていました。カウンセリングをする立場から、子どもの育つ環境について考えていることをお話させていただきます。

    子どもが育つ地域環境について考える場合、一番に大切なものは、安全であると思います。子どもたちが健全に育つためには、安心して夢中になって遊べる場所が必要です。昔は、子どもたちの遊ぶ場所として路地などがありましたが、今は、交通安全の点で、なかなか安心して遊べる場所が少なくなって来ています。公園なども、ボールが使えないなど遊びに一定の制限があり、もちろん道路やガレージは車が通るので、危険で遊べません。勢い、家で遊ぶことが多くなり、運動不足になりがちです。

さらに、最近は、不審者による子どもが犠牲になる事件も多発し低増す。ますます、子どもたちが家の中に引きこもってしまう傾向が強くなりました。こうした環境の中では、保護者が積極的に子どもの安全を守っていくことが必要です。

子どもが健全に育つためには、何といっても遊びが大切です。皆さんのお子たちは、毎日十分に遊んでおられますか。(会場への問いかけ)子どもは、さまざまな遊びを通して、いろいろと工夫したり、さまざまなルールを身につけたりして成長しています。

また、お子たちは生活のリズムがしっかりと身についていますか。睡眠や食事などの生活習慣もお子たちが健全に育っていくために大切です。

こうした基本的な生活習慣の育成は、家庭の役割です。

私は、カウンセリングの仕事で、学校に行けない子どもさんや社会的引きこもりの方と接する中で、さまざまなことを学ぶことができました。

その中で、感じたこと・気づいたことをお話したいと思います。

それは、社会とのかかわりが大切だということです。まず、子どものまわりには家庭があり、家庭の周りには、社会があります。親も子どもも積極的に社会とのかかわりをもつことが大切だといえます。

北島  深見先生、ありがとうございました。最後に、子育て支援ボランティアをしてご活躍していただいています伊藤さんからご意見をお聞きいたしたいと存じます。

伊藤  子育て支援ボランティアの伊藤と申します。地域住民としての立場から、子育ての問題について考えを述べさせていただきます。

    今、子どもたちの安全が脅かされています。全国各地で子どもが被害にあう事件が多発しています。子どもが学校や地域で安心して遊べない状況が起こってきています。昔は、日が暮れるまで、外で、子どもたちが夢中になって遊ぶということが当たり前でしたが、地域で安心して子どもを遊ばせることが出来ない時代になりました。

    また、地域でいろいろな行事をしても、子どもさんの参加が少ないようです。子どもさんも習い事や塾で忙しくなり、なかなか参加できないようです。そのために、地域の行事に参加する子どもはいつも同じ顔ぶれになっています。

    また、昔は、町内のどこに誰が住んでいる、どの子どもが誰の家の子どもかについて、みんなが知っていましたが、最近は地域のつながりも薄くなりました。昔は、子どもが何か悪いことをしていたら、すぐに注意したものですが、最近は、どこの誰か分からず、注意したり、声をかけたりしにくい状況が生れてきています。うかつに声をかけると逆に不審者と間違われたりすることもあります。

    「地域の子どもは、地域で育てる」といわれますが、地域の人間関係が希薄になってきたため困難になってきています。

    広沢学区は、豊かな自然に恵まれた環境のよい地域です。しかし、自然が多く、環境が良いことが、逆に大人の目が届かない場所も多いという問題点もあります。

北島  伊藤さん、有難うございました。今、4人のパネリストの皆様に家庭や地域それぞれの立場から、子どものおかれている環境について、いろいろと問題を提起していただきました。次に、こうした現状をふまえて、私たちは、子どもを健全に育んで行くためには、それぞれの立場から、いったい何をすればよいのかを考えて行きたいと思います。

まず、柴原さんからお願いします。

柴原  先ほど申しましたように、最近の子どもたちは、家でコミック本を読んだり、テレビゲームばかりしていて、外で遊ぶことが少なくなっています。安全に遊ぶ場が少なくなってきていることも関係があるのでしょう。したがって、もっと積極的に子どもたちに戸外で遊ぶ場所を作ったり、いっしょに遊ぶ機会を提供したりして働きかけていかなければならないと思っています。私は、今、子育てサポータをしていますが、PTA地域のみなさんと協力して、こうしたことに積極的に取組んで行きたいと思っています。

    また、親も子もともに忙しく、互いにすれ違いの毎日で、家庭の団欒も減ってきています。そのために親子で話すことが少なくなってきています。子どもが何を考えているのか、どんな悩みをもっているのか、わからないという状態の家庭もあるかと思います。家庭の団欒を持ち、親子が会話する機会をふやすことにより、親子のコミュニケーションを図ることが大切です。

イギリスでは、国語教育で表現力やコミュニケーション能力を身につけさせるために、グラマー(文法)が重視されています。子どもに「しっかりと表現させる力」をつけるためには、常にしっかりと話す努力をさせることが大切であるといわれています。

    また、読書習慣をつけることも大切だと思います。京都市では、「目指せ100冊読書マラソン」を合言葉に、読書の習慣化を推奨しています。

  広沢小学校でも、100冊読破した子どもさんが130名ほどいると聞いています。今年は、全員が100冊読破できるように読書教育を進めていただきたいと思います。そのためには、子どもに良い本を与え、読書の楽しさを分からせることが大切だと思います。どうか先生方からも積極的に良い本を子どもたちに教えていただきたいと思います。

    さらに、コンピュータや携帯電話の普及により、子どもたちが、ごく簡単に人と通話したり、メールをしたりすることができるようになりました。勿論、このことは、習い事が終ったことを保護者に知らせたり、プラスの面もあるでしょう。しかし、同時に、保護者の知らないところで、知らない人と会話をしたり、犯罪に巻き込まれたりと、マイナスの面も多いので、携帯の使用にあたっては、親子で十分納得のいくまで話し合いをして、使用のルールや約束を守らせることが必要ではないかと思います。

    今、テレビ・ラジオ・コンピュータの普及で、毎日、あふれんばかりの情報の中で生活しています。その中で何が正しく、何が間違っているのかを判断することも困難な状態になってきています。時には、間違った情報に流されてしまうこともあるかと思います。これからの子どもたちは、こうしたあふれる情報の中からほんとうに正しい情報や自分に必要な情報を上手に取り込み、生活や仕事に生かしていく力を身につけていく必要があります。また同時に、悪質な情報に惑わされず、正しい判断を行い、自分の身を守っていく能力も身につけていかなければなりません。

    最後に、私は、キャリアコンサルタントの仕事をしていますので、キャリア教育について述べさせていただきたいと思います。

    ニートやひきこもりが増えて、大きな社会的な問題となっています。キャリア教育は出来るだけ早い時期から進めていく必要があると思っています。早くから子ども達に自分の将来展望についてしっかりとしたビジョンを持たせること、どのような職業があるのか知らせることなど大切であると考えています。

北島  柴原さん、ありがとうございました。次に菅野さん、お願いします。

菅野  私は、平成18年度の女性代表として右北支部や小学校PTA連絡協議会で行われるさまざまな研修会や学習会に参加してまいりました。その小P女性委員会では、「食育」のグループに入り、いろいろと学習しながら、話し合いを深めていきました。1年間の学習の中で、大切に思ったことをお話しさせていただきたいと思います。

今、「早寝・早起き・朝ごはん」が大切だといわれていますが、忙しさや夜型生活になり、なかなか出来ない現状があります。

    しかし、朝食を抜くと、元気が出ない、脳が働かない、一日楽しく学校生活が送れないそうです。朝ごはんを食べて、元気に登校することができるように、まず、親が朝早くおきて、朝食を準備してやることが大切だと思いました。

    それから、核家族化や、親子ともに多忙な生活のために、家族揃って食事をとる機会が減っています。皆が毎日揃うのは無理ですね。しかし、できるだけ、家族揃う時間を作り、「今日は何を作る?」親子でメニューを考え、一緒に買い物に行くのもよいと思います。スーパーに並んだ食材を選びながら、野菜・果物・魚の名前を知ることも出来ますし、旬の食材について、今の子どもたちは、あまり知らないかもしれませんし、(大人も知らない食品も多いと思います。)その旬の食材について話をしたり、本で調べたりしたりすることも楽しいし、子どもに手伝ってもらい、一緒に作るのも良いと思います。そうすると、親子が互いに「ありがとう」という感謝の気持ちをもつことも出来ると思います。「食べることは、生きていく上で大切なこと」だということを子どもの時に、しっかり教えていくことも、親の努めだと思いました。

北島  菅野さん、ありがとうございました。それでは、次に伊藤さんからご意見をお聞きしたいと思います。

伊藤   地域では、1年を通じて、さまざまな行事が行われています。しかし、毎年、参加する人が同じ顔ぶれで、なかなか参加者が増えません。

地域の行事に大人も子どもも、もっと参加する機会を増やすことが大切であると思います。

特に、子育てにかかわっていない大人の参画を促すことが必要だと思います。それには、もっと近隣たちに積極的に呼びかければ、よいのではないでしょうか。

また、子どもにも地域の大切な一員であるという自覚を持たせることが必要だと思います。そのためには、地域の大人とコミュニケーションできる雰囲気作りをすることも大切ではないでしょうか。子どもは、大人の言うことはせず、大人のする事をします。地域のみんなが声かけ合い、楽しく行事などに参加できたらいいですね。

具体的な実践のひとつとして、先ほど柴原さんも言われましたが、心の教育として必要な読書を小学校時代に楽しんで身につけてもらおうと、「絵本を楽しむ会」を月2回第1、第3金曜の2時から図書室で開いています。子どもたちが、「塾の時間まで」などと言って、目を輝かせて聞いてくれている姿を見るとこちらもうれしくなります。興味のある方は、是非のぞきにいらしてください。そこで出会った子どもたちは、笑顔いっぱいで、挨拶してくれます。あちこちで笑顔が広がる町になればいいですね。そのためにも、地域は、常に子育てや教育にかかわっている親や教師を元気づける応援団的な存在となればよいのではないかと考えています。

北島  伊藤さん、ありがとうございました。次に、深見先生よろしくお願いします。

深見  子どもは、常に親の鏡であると言われます。子どもは、親の言うことは、聞かないが、親のしていることを真似るとも言われます。子どもが育つためには、モデルとなるものが必要です。子どもは、モデルの行動を真似ることで、さまざまな行動様式を具体的に身に付けて行きます。

    したがって、親は、子どもに良い手本を示してやることが必要でしよう。親が交通ルールを守ることで、子どもにも交通ルールが身について行きます。親が年寄りを大切にすることで、年寄りを大切にするようになります。

同時に、子どもを育てることを通して、親も共に育って行きます。「負った子に教えられる」と言う言葉がありますが、子どもから教えられることもたくさんあります。「子育ては、親育ち」だと思います。

    また、子どもにとって自然が大切です。自然の中には、草花や昆虫など優れた教材がいくらでもあります。子どもたちは自然の中では、夢中になって遊びます。親も子どもといっしょになって自然の中でともに汗をかくことが大切でしょう。

    また、子どもは、豊かに生きていくためには、豊かな人間関係を作っていくことが大切です。こうした人間関係能力を育てるのは家庭です。

    家族との豊かな人間関係を通して、人間関係の在り方を学んでいきます。

    子どもは、自分で思ったこと、感じたことが言葉で言える。

   受容れるのは、親である。子どもが何を言おうとしているのか。

北島  深見先生、ありがとうございました。4人のパネリストの皆様から大変すばらしいご提案をいただきました。こうした皆さんの提案がより多くのみなさんによって実践されることを願っています。

それでは、最後に、パネリストの皆様からひとこといっていただき本日のパネルディスカッションを終えたいと思います。伊藤さん、よろしくお願いします。

伊藤  お互いに顔が見える地域になればよいと思います。顔が見えるということは、監視しあうということではありません。互いに知り合いになり、言葉が交わせる関係になると言うことです。

    未来を担う子どもたちには、地域の中で、つながりをもち、豊かな人間性を育みながら、外の世界に飛び立って欲しいと思います。

    菅野さん、よろしくお願いします。

菅野  昨年、PTAで学校に足を運ぶことが多くありましたが、たくさんの子どもたちがいつも声をかけてくれました。元気な子どもたちの姿を見ると、私たちも、広沢小学校の子どもたちからパワーをもらっていました。忙しい毎日だからこそ、将来を担っていく子どもたちのために、子どもたちとの時間を大切にし、親として、もっと「食」に目を向けていかなければならないと思っています。

    柴原さん、よろしくお願いします。

柴原  便利な社会になった反面、子どもにとっては「子どもらしく」生きにくい社会になったように思われます。

    コミュニケーション能力・言語力を高めるために、今一度家庭の在り方や親子の関係をみつめてみたいと思います。

    家族がお互いの心をきちんととらえるとともに、子どもの自己肯定感を大切にし、親は何があっても子どもの味方だという姿勢を示すことが必要だと思います。子どもは、自分が本当に大切にされていると感じた時に、相手も、自分と同じように大事にされるべきだと感じるのではないでしょうか。

    最後に、「子どもを共に育む京都市民憲章」を自分の行動規範として実践して行きたいと思います。  

北島  それでは、最後になりましたが、深見先生、よろしくお願いします。

深見  本校の重点指導である「学級の中で自己肯定感を育てる」が大切であると考えています。児童一人ひとりの自己肯定感を支えていくためには、「僕はやれる、私はやれる。」という思いがいると思います。それが、児童一人ひとりの自信につながり、生きていく力につながると思っています。

北島  パネリストの皆様、本日は、いろいろと貴重なご意見やお考えをご提案いただき、ありがとうございました。子育てや子どもの健全育成を考えていく上で大変参考になったことと思います。本日のこうしたご意見やお考えを、より多くの方々にお伝えいただくとともに、こうした取組みが広がっていくことを願っています。最後までご静聴いただきました会場の保護者の皆様、地域の皆様、ほんとうに有難うございました。それでは、これで終えたいと存じます。

当日、残念ながら、会場の皆様のご意見やご感想をお聞きする時間がとれま

せんでした。

そこで、パネルディスカッションに参加された保護者の皆さんにご意見・ご

感想を書いていただきました。ご意見ご感想をいただきましたことを御礼申し

上げますとともに、当日、ご都合が悪く参加されなかった皆様にも、この広報

誌をお読みいただき、ご意見ご感想をいただけるとありがたいです。

 

    子どもをとりまく環境について気になること

    現代の子は物に恵まれた環境にあり、想像力が欠如していると思います。近くに公園はあるものの安心してあそばせられるか?という不安はあります。「外で遊びなさい」というものの、そうした環境を大人が作ってあげないといけないと思います。

    地域の安全性

    夜、子どもだけの外出、受験過熱、金銭感覚、無差別殺人、ゲーム、携帯電話の使いかた・扱い方、言葉使い

    幸い、広沢では大きな事故の話は聞きませんが、隣接する学区、丸太町通り等で交通事故が頻発していること。

    地域の安全性、遊び場(安全な)がない。

    孤食、欠食、コンビニ食などを改善する親の意識が必要だと思いました。携帯・テレビゲームは持たせたくないけれど、これから友人関係や安全面で手にする機会が生れてくる機種です。こういう物に関しても親同士で話し合うことが必要だと思いました。子どもの安全、安心して遊べる場所が少ないというのが気になります。

    パネラーの皆様のご意見やお考えについて

    わかっていても、日々の忙しさで忘れていることを再確認しました。こういったパネルディスカッションまたは、講演会等に参加することは、意識づくりをするのにも意義のあるものだと思いますし、また、参加したいです。

    コンピュータ、携帯の使用のルールを親子で作るという意見がありましたが、これは、これからとても大切なことだと思いました。出来るだけ家族の揃う時間を作るというのは必要なことだと感じました。子どもを受けとめてあげる存在が、ひきこもらないための大きな助けになるというお話。今後、子育てしていく上で参考になるご意見でした。親子がまず社会の中で生きていくという実感をもつというお話など、どのご意見も子どもがよりよく生きるためには、親の姿勢は大事なんだということを語られているんだと思いました。心したいと思いました。

    菅野さん、柴原さんの意見は家庭での生活習慣を正すということで、すぐに取組んでいけることのひとつであると思えるので、ひとつずつ取組んで行きたい。伊藤さんの意見を聞いて、地域の少なくとも顔見知りの子どもたちぐらいには声かけをしていきたいと思いました。深見さんの意見を聞いて、親子のコミュニション、といっても一方的でなく、子ども達の意見を受け止めるということに気を付けたいと思いました。

    大変すばらしい、ためになるお話でした。有難うございました。読書や朝ご飯やコミュニケーションの大切さをあらためて感じました。

    「自分の思いを自分の言葉として言えるということ」が大事と言うお話は、大変大切と思いました。

    大人がしなければならないこと

    子どもといっしょに、短時間であっても過ごす時間を持ち、「話をする」、「笑いあう」こと、「遊ぶ」ことが大切と思います。遊ぶ時は、親もいっしょに楽しむことが大切だと思います。

    子どもにしつけたいことは、大人がすることが大切だと思いました。

    親も子も忙しい現代ですが、短い時間でもいいから対話する時間を作らないといけないと思います。大人がゆとりある心と態度で接することで子どもも心を開けてくれるのではないでしょうか。子どもに尊敬される大人であるために、大人自身も日々成長していかなければいけないと感じました。

    私達が子どもになって欲しい理想像の大人でいられるよう努力したいです。

    子どもの見守りや親のコミュニケーションを図ることが必要だと思いました。

    少し早起きしてきちんと朝ごはんを子どもたちと一緒に食べたいと思います。子どもの話を真剣に聞いたり、受容れたりすることの大切さを感じました。

 保護者の皆様のご意見ご感想を!

みなさんは、このパネルディカッションの内容をお読みいただき、どのよう

な感想をおもちになりましたか。ぜひパネルディスカッションについてのご意

見・ご感想をいただきたいと思います。

 

今、「社会総がかりの教育改革」が標榜されています。社会のあらゆる立場にある人々が、それぞれの立場から子どもたちの健全育成のために「何ができるか」「何をしなければならないか」を考え、実践することが強く求められています。

そこで、京都市では、下記のような「子どもを共に育む京都市民憲章」が制定されました。この市民憲章の趣旨をふまえて、学校・家庭・地域がそれぞれの固有の役割と責任を果たす中で、連携・協力して子どもの健全育成にあたりたいと思います。

大人として今何を!

「子どもを共に育む京都市民憲章」を実践しましょう

わたくしは、

一 子どもの存在を尊重し、かけがえのない命を守ります。

一 子どもから信頼され、模範となる行動に努めます。

一 子どもを育む喜びを感じ、親も育ち学べる取組を進めます。

一 子どもが安らぎ育つ、家庭の生活習慣と家族の絆を大切にします。

一 子どもを見守り、人と人が支え合う地域のつながりを広げます。

一 子どもを育む自然の恵みを大切にし、社会の環境づくりを優先します。

学校運営協議会

1回パネルディスカッションについてのご意見ご感想

■子どもを取り巻く環境について気になること

 

■パネラーの皆様のご意見お考えについて

 

     大人がしなければならないこと