下表の評価アンケート実施月については,外部アンケート及び児童生徒アンケートは平
成19年度当初または3か月後に採ったものである。アンケート項目が一致したものではな
いため,項目内容が概ね合うものを集計したものである。

【自己評価の考察】
 平成19年度から施設同一型小中一貫教育校として3小学校区及び3中学校区が統合し,
6か月間が小・中の児童生徒全員が校舎2階教室にて学習を行っている。そういった学校
生活の中での自己評価は,生徒指導上の問題や学習環境,小中連携の授業形態,発展
的な学習への支援などまだまだ安定したとは言い切れず,不安定な部分を残していると考
えられる。
 教職員としては,児童生徒が落ち着いた状態の中で,しっかりと学力向上に目指した授業
を行おうとしている。しかし,今の現状ではそこまで到達していないと感じていると考えられる。
 今後も児童生徒の精神面の揺らぎを感じ取りながら,個に応じた適切な指導に継続して取
り組み,学習環境の充実及び学校生活全般の安定を築いていくことが大切であると考えている。

【外部評価(保護者・地域・学校運営協議会)の考察】
 小中一貫校へ通う児童生徒の通学意欲が外部評価としては概ね「楽しく通っている」という
結果なっている。しかし,生徒指導上の問題や人権尊重に関する事柄,学習環境についての
結果からは,まだまだ児童生徒の小さなトラブル等が残る中で,より落ち着いた学校生活を目
指した学校の取組への要望が感じ取れる。
 そして,基礎・基本の定着を図る取組の継続だけでなく,発展的な学習の取組の充実を期待
していると考えられる。
 また,昨年までの教職員の人数や教科当の担当など大幅に変わった状態の中で,まだあまり
会話ができていない教職員もいるため,今後は今まで以上に教職員から進んで地域の方々との
繋がりをもつことが必要と考えられる。

【児童生徒の考察】
 まず,小学生児童は中学生徒と中学校教職員,中学生徒は小学生児童と小学校教職員の様子
がまだあまり理解できていない状態から,小中の児童生徒が一つの学校で学習することとなった
ため,学校生活全般及び教職員との関係がまだ馴染んでいない状態が結果に表れている。
 部活動やクラブ活動においては,中学生と小学生との間で,先輩の能力の高さを感じたり,後輩
を指導する時の期待感を感じたりしながらお互いの関係を築いていることが結果から感じ取れる。
 今後は,児童生徒それぞれがより理解しあえる学校生活となるよう,児童生徒一人ひとりの言動
に意識をもって見聞きすることが大切と考えている。